神様のカルテ

本を読んだ。
友人の結婚式へ向かう新幹線の中で読んだ。


遅ればせながら「神様のカルテ」…

神様のカルテ (小学館文庫)

神様のカルテ (小学館文庫)

映画にもなっていたし、新聞の広告欄にもよく出ていたので
名前だけは知っていたのだが、あまり読む気もなく。
たまたま旦那の知人が貸してくれた単行本が、道中の暇つぶしに
ちょうど良さそうだったので持っていっただけだった。


バチスタのような医療モノかと思いきや、心に響くとっても
温かい話だった(語彙力ないわぁ)
思い浮かんだのは「めぞん一刻」みたいな雰囲気?
読み終えた風景は春の暖かい夜風を受けながら咲きかけた
桜を見ている感じ?

不器用ながらに一生懸命生き、真摯に命と向き合っている人々
が起こす小さな奇跡や幸せがとても心地よかった。

「病いの人にとって、もっとも辛いことは孤独であることです」
と患者の一人であるおばあさんからの手紙の一節を読んだときには
さすがに祖母と重なり、どれだけ孤独だったろう、どれだけ祖母の
孤独を和らげただろう…と感傷に浸ってしまったけど。


本当によかった。
個人的にはミステリー大賞の「謎解き…」より、よっぽど良かったな。