いらん!

最近の息子の言動。


私が仕事から帰ってくると
「かぁちゃん、おかえり。かいちゃ(会社)寒かった?」
私の手があかぎれて血が出ているのを見て
「血ぃでとる、痛いイタイねぇ。ちゅうちゃ(注射)しましょうね。
 チクゥ!だいじょうぶ?」
優しい心の芽が育ってきたのぉ。疲れも何も吹っ飛ぶよ。


「さくちゃんねぇ、とぉちゃんと海行ってぇぼぉぼ(船)乗ろっかなぁ?
 タイタイ(魚) つるの!」
そうだねぇ、行けるといいねぇ。


「救急車にねぇ、いちごとぉバナナとねぇ、乗ってねぇピーポーピーポー
 行きたいなぁ」
楽しそうな救急車だねぇ、だいぶメルヘンだねぇ。


「桃が流れて、じぃじとばぁばがうんとこしょどっこいしょしてねぇ、
 桃パカッてわれて、赤ちゃん出てくるの」
ほほぅ、桃太郎と大きなカブの融合パロディーだねぇ。


こんなふうに自分の思いと言葉が次第に合致してきだしたのだけど。
最近「いらん!」を連発する息子。
モノに対してならばまだしも…人に対して使うのでたちが悪い。
「じぃちゃんいらん!バイバイ」とか。
「かぁちゃんいらんもん!」とか。


人に対して、いらん発言をされると人格を全否定されているようで
初めて言われた時には、さすがにこたえた。
しかし、「いらん」の後ろには(  )付けされる思いが込められているよう。
「ばぁちゃんいらん!(今は自分で食べたいから、手伝わないで)」とか…
「とぉちゃんいらん!(今は遊びたいからお風呂に入りたくないの!」とか…


しかし、そんな言い方をされて嬉しい人はいない。
ので、「やめて」とか「いやだ」って言ったらよく分かるよと伝えてはいるものの、
てっとり早いのか、もう言い慣れてしまったのか「いらん!」率が高い。


その都度「かぁちゃん、寂しいなぁ」とか悲しいとか伝えると、「いらん!」
と言った後、「かぁちゃんしゃびしぃ?」とは聞いてくれるようになった。


が…その10秒後ほどにまた「かぁちゃんいらん!」と言われ、凹みそうになる
母なのです。