おはよ♪

挨拶は、社会生活における基本と言われているし、気持ちのいいもの。
なので、私も荒くれ息子にせめて挨拶だけは自発的にしてほしいと、常日頃思っている。
もちろん、「挨拶しなさい!」と叩き込んでも難しそうなので、親である私が近所の方や保育所で出会う方に、朝夕いつでもできる限り笑顔で挨拶をして、それをフツーとして息子も感じ言ってくれるのではないか…と甘い考えでいた。


が、促さないと本当に挨拶をしない。
「ごめんなさい、もうしません!」は言わなくていい時でも自発的に言うのに…
いかに普段悪事を働き、保育所でも家でも叱られているのか、お分かりだろう。


で、そんな挨拶をしない無愛想な息子が、満面の笑みで自分から挨拶をするのを目撃した。
そりゃぁ、もう目がハート。
お相手は、同じクラスの可愛い女の子。
その子は、すでに3歳を裕に過ぎており、何かとトロい息子のお世話をよくしてくれている。
以前聞いた話だと、プール後の着替えで、着替える気もないのか着替えられないのか、ぼーっとしていた息子に先生は「もう知りません!先生たちはお部屋に帰ります!」と言い放置されていたらしい。
で、先生がしばらくしてそっと覗きに行くと、その女の子が一生懸命息子に靴下を履かせてくれていたらしいのだ。
うぅ、ありがとう!涙がでそう。
そんな毎日なので息子はその子に頭が上がるワケもなく、大好きなのだ。


その愛しの彼女と登園時間が一緒に♪
息子に「すーちゃんの車があるわ〜」と何気なく言っただけなのに、キリンか!っというくらい首を伸ばして彼女を探している。
で、いそいそと車からまさに飛び降り、「すーちゃん!おはよう♪」と駆け寄って行くではないか!


すーちゃんがお部屋に入るのを待ってくれていると分かると、そんなに早く靴を脱げたの!?なスピードで脱ぎ片付け、彼女の手をギュっと握ってエスコートするのかと思いきや、完全に手をひかれて部屋へと消えていった。


あぁ、君は本当に彼女が大好きなのだね。
そうか、本当の挨拶って義務とかではなく自分から言いたくてするものなのかも知れないね。
かぁちゃんにも、その笑顔で「おはよ♪」って言ってくれたら朝ごはん奮発しちゃうぜぇ。