祭り

9月15日、16日と島の天神祭があった。


保育所でも、お祭りごっこが盛んに行われていたり。
各地区に提灯や旗が揚がり、島全体がお祭りムードだったり。
なんか、血が騒ぐわぁ…と、ここで育ったわけでもないのだけど、「祭り」と聞くとウズウズする。
息子も、毎日のように「今日、祭り?ハッピ着させて!」と聞いていたので、きちんと私の血は息子に流れているらしい。


お祭りは2日とも、ホント大盛況だった。
1日目は夜8時から11時ごろまでという、子どもには辛い時間帯だが、さすが島の子どもは完全テンションあがって眠気などどこにもない。
うちの息子も目がランランだった。
2日目はお昼前からお隣のお宅でご馳走を接待いただいて、その後お祭りへ。
風が強い日で、船での神輿の宮入りを断念した地域もあったが、熱気と酒気あふれる大人たちが神輿を担いで船から練り入ってくる様子は圧巻だった。


ちなみに神社にはきちんとした船着場がないため、基本的に板キレ一枚を橋にして渡ってくる。
のだけど、うちの地区は海に飛び込むことが恒例となっているようで、まぁ若者が次から次へと船の屋根から飛び込む。

酔っ払ってるのに大丈夫か…と心配になるが、本人たちの楽しそうなこと。
で…今年から神輿を担ぎに行った旦那も、例外なく全身ずぶぬれ…砂まみれ…
前夜も同じことをして、夜中に法被を洗って乾かして大変だったのに(T_T)
まぁ、お祭りだし、楽しいしいいけど…


全ての地区の神輿が本殿を囲んで、総担ぎをして祭りは終わった。
無形文化財だけあって、プロだか趣味だかのカメラマンもたくさんいて、中には酔っ払いが徒党を組んで雄たけびをあげている様を撮る人もいて、「物好きだなぁ」と正直思った。
祭りは終わったとはいえ、担ぎ手はそこからまだまだ練り歩きながら、酒を飲み、酒を飲むのだけど。


いやぁ、素晴らしかったです。
旦那も、息子が氏子なだけに、息子が神輿を担げるようになるまでは頑張ってくれるでしょう。
あの日以来、息子は家でもおもちゃ箱を担いで「チョーサジャ〜」とぐるぐる回っているし、保育所でもさらにお祭りごっこがヒートアップしているらしい。
このようにして、あんな祭り狂いな大人たちが出来あがって行くんだなぁとしみじみ思った。