海だっ

息子は海が好き。
散歩の途中でも、「うぅみ」と言っては防波堤に上がらせろと催促する。


家からだって見えるじゃんと思うが、家から見るのは海ではなく、
彼にとっては船らしい。


間近に波の音を感じ大きな水たまりを見るのが楽しいらしいのだ。


先日、おじいちゃんに連れられて近所の砂浜に出かけた息子。
これが初めてのことでもないので、もちろんお任せする。


しばらくして迎えに行くと、息子は引き潮を追いかけて、海へ海へと
進んでいた。
波におしりを洗われようと、顔にしぶきがかかろうと全くお構いなし
に、砂やら貝殻やら、果ては流れ着いたハンガーまで拾って、楽しそう
というより、何とも真剣な顔で選別しているのだ。


名前を呼んでも一瞥されただけ。
何を考えながら過ごしているだろうか。脳内メーカーででも見てみたい。


しかし、とても楽しかったのでしょう。
帰らぬ帰らぬと暴れたおす息子の服をすべて脱がせ、ふり○んで
家まで連れて帰れるのは今のうちです。