くりかえし

宗教と書くとなんだかタブーな感じ…


唐突ですが、自分の家が何宗なのか…私は…知らないに等しい部類。
知っていても、平穏に過ごしていると何だったかすぐに忘れてしまい、
いざ困ったときはよろずの神に頼むという何とも日本人らしい日々を
送っている。


ところが我が家では年末年始と、お葬式、おかんき(毎週親族が集まって
49日まで御経を唱える岡山県に多い風習)、四十九日法要、法事…と何かと
葬祭ごとがあり、お経を読む機会が滅法多かった。


そこで初めてではないものの改めて知ったのだが、奇遇なことに私の両親の
家は共に真言宗ということ。
小学校の教科書にも出てくる
「しんくうこう、てんさいひえる(新空港、天才冷える)」
しん(真言宗)くう(空海)こう(高野山金剛峯寺
てん(天台宗)さい(最澄)ひえ(比叡山延暦寺)る
真言宗だ。


で、そのお経を何度も何度も読んでいると、いつのまにかソラでも言える
ようになった。
意味はよく分らないのだが、不思議なことにお経を唱えていると、
心が落ち着くから、これまた日本人よのぅ。


で…お経を覚えたのは、私だけでなく息子も。
全てはもちろん言えないものの「はんどま〜じんばら〜」と何となく
唱えているのだ。
しかも、時々不意に「はんどま、じんばら歌お♪」と催促まで…
息子にとってお経は歌の仲間らしいのだが、周りの大人にとっては
まぁお陰のある子!と評判は上々。


さらに霊前、仏前ではきちんと手を合わせて「あん!」とお祈り?し、
ご住職にも褒めて頂いた。
もれなく、線香をお供えすることも覚えてしまい、お経+合掌礼拝+
線香はセットになっている。


で…
我が家の畑に年末年始から神出鬼没に現れる奇妙な現象…


まだ巻ききっていない白菜の前に奇妙な枝切れが4本…
最初はじぃちゃんが挿し木でもしているのかと思ったが、違うらしい。


で…ある日ついに目撃してしまった…
息子が桃の木の枝を拾っては畑にブスっとさし、「あん!」と手を
合わせていたのだ。
枝切れとはお線香の代わりだそうだ。
悪いことではないので、止めるわけにもいかず畑には奇妙はところに
おかしな枝がたくさんささっている。


まぁ息子が祖先を弔うためにしているようには見えないが、天国に
いるだろう祖母たちは微笑んで見てくれていることだろう。


余談だが、息子はよく上の方を見ながら「ばぁちゃんおるよ」という。
やはり、見えるらしい…悪いことはできません。