鬼!参上。

昨晩、ついに我が家に鬼が来た。


理由は、息子の保育所での悪行の数々を懲らしめるため。
まだまだお友達を噛む、つねるの行為がおさまらない。
保育所の先生方も気を付けてくださっているのだが、一日2回はこそっとしてしまっているらしい。


家でも、毎日口が酸っぱくなるほど「お友達とは仲良く遊ぼうね」「噛んだらダメよ!」と伝え、朝の車の中では「噛まない、叩かない、つねらない」を唱和し、お約束をしている。


それでも、おもちゃの取り合いや、うちの息子の場合はお兄ちゃんやお姉ちゃんにお世話をされるのが、とにかく苦手なようで年齢関わりなく手や口が出ているらしい。


なので、相手のお子さんやお母さんに会ったら、とにかく謝っている毎日だ。


もちろん、年齢的にまだ言葉よりも行動に出てしまうことが日常茶飯事であることや、私が見ている範囲でも、そりゃ腹立つわなぁと息子に少し同情してしまう場面もあるにはあるが、そうはいっても人の道理として、人を傷つけること自体が悪いわけで。


ということで、昨日も朝お約束をした上で「もし、お友達を噛んだりつねったりしたらお家に鬼が来るって」と話していた。
鬼が何よりも怖い息子は、「噛まんよ、仲良しするの!」と言っていた。
が…案の定、お散歩の途中で両サイドのお友達を何が理由か、噛んでしまったらしい。


そして、鬼参上と言うわけです。
ハラワタ煮えかえりの母としては、お面を着けずして鬼になれそうなものだったが、「母ちゃん」とばれては元の木阿弥。
なので、鬼のお面+頭からは黒い布を被り、体もストールを撒き付け、父ちゃん協力の下、電気を消し、わざわざ外に回って、家中の窓ガラスをカチ鳴らし、最終的には勝手口から、息子のところまでドシドシ床を踏み鳴らして参上。


「おーとーもーだーちーを かーんーだーのーは〜 だぁれだ〜!!」と私の迫真の演技もあり、息子は大泣きというより、絶叫。
「もぅしません、ごめんなさい!」と声にならない声で何度も言っていた。
鬼が帰り、私が何食わぬ顔で戻ると「かぁちゃ〜ん(T_T)いっまっね…(ひっく)おにがね…(ひっく)きったのぉ」とまだ泣いている。
しばらく話をし「明日はどうするの?」と尋ねると「お友達、噛まない!叩かん!」と自分から言ってくれた。


効果があるかどうかは分からないし、息子もわかっちゃいるけどやってしまうものなのだろうとも思う。
さらに、こんなやり方本当は間違っていることも分かっている。
怖いから止める、ではなく「人が嫌がることをすること」が「してはいけないこと」だと分からなければ、その場しのぎにしかならない。


けど、どうにも気持ちが納まらなかった母の苛立ちといいましょうか、焦燥感といいましょうか。
藁をもつかむ思いで、とりあえずやってしまいました。
さて、今日はどんな顔をして帰ってくるやら。


今日は鬼が来ませんように。