はなちゃん

そろそろ安定期の合図とともに、兵庫の湯村温泉やら城崎マリンワールドに家族で行ってみたり、鳥取に帰省してみたり…結構長距離をウロウロ。
近隣でも常にウロウロ、家でも、ついついウロウロ。


もしや動きすき?とそんな不安もよぎりながらも、無事5ヶ月に入った。


で、以前喜子に「上の子にお腹の赤ちゃんのエコーとか一緒に見せたら、すごく喜ぶらしいよ♪」と教えてもらっていて。
イヤイヤ期真っ只中の息子はどういう反応を見せるだろう…という好奇心と、もしや兄としての自覚が芽生えるかも…という淡い期待を込めて先日健診に連れて行った。


病院に行く前に、息子の美容院を予約。
そこでは、赤いスポーツカーに乗りながらキレイで若いお姉さんに髪を切ってもらえるというこの上ないシチュエーション。
息子が嫌がるワケはない。
「お利口だねぇ、かっこいい!お兄ちゃんだねぇ」という魔法の言葉をかけてもらい、完全に鼻の穴が広がっていた。
帰りにピンクのクッキーまでもらい「ありがとう」の代わりに「やったー!」とガッツポーズ…そこはどう考えても「ありがとう」が正解だよ…


と、上機嫌のまま病院へ。
「母ちゃんのお腹にいるはなちゃんの病院に一緒について行ってね。はなちゃんを一緒に見ようね」と前もって話していたので、かなりお兄ちゃん気分。
”はなちゃん”とはベネッセでしまじろうの妹として登場し、そのぬいぐるみも家にやってくる、もっとも身近な赤ちゃん。
なので、息子はお腹の赤ちゃんは、どこの子も”はなちゃん”だと思っている。


予約はしていても、30分くらい待つのは常識の範囲。
息子もキッズスペースのアンパンマンで遊んだり絵本を読んだり、いわゆるいい子で待ってくれていた。
私の名前が呼ばれると、代わりに「はい!」と返事をしてくれる程。
体重や血圧を測り、いよいよ診察へ。


初めて目にする機器や、ベッドに横たわって腹を露わにする母を見て、若干たじろいでいたが、看護師さんや先生の隙間から、一言も発せず私の様子を必死に見てくれている。おぉ、いい感じか♪


画面にすっかり人間らしくなったベイベが映ると、つい私も嬉しくなって画面に見とれてしまい、息子の反応を見逃しがちに…

しばらくして先生に「ぼく、赤ちゃん見えるか?」と聞かれると即座に「見えんわ!」と半ギレで答えていた。
確かに息子の目線からは、なかなか画面の赤子は見えなかったらしい。
その後、看護師さんに見えるよう配慮してもらったが、反応はイマイチ…
まだ早かったかなぁと少し感じつつ健診終了。


エコーが納まっているDVDを家に帰って、再度一緒に見てみた。
すると、「はなちゃん!手ぇ動かしとるなぁ♪」「はなちゃんの頭じゃ!」と、とっても嬉しそうに見てくれた。
その後、この動いてる赤ちゃんが母ちゃんのお腹にいるんだよと伝えると、私のお腹に顔を近づけて「はなちゃーん♪お兄ちゃんだよ。あそぼー」と言ってくれるではないか!
じ〜ん…
この前まで、いや今も赤ちゃんな君がお兄ちゃんなんだよね…と感動。



が…その晩、刺激が強すぎたのか発熱(笑)。
そして、その日以来赤ちゃんごっこ熱がヒートアップ。
ぬいぐるみを赤ちゃんに見立てる赤ちゃんごっこではなく、本人が赤ちゃんになりきって、私に抱っこやおっぱいを要求する遊び…
「さくね、お兄ちゃん」と同じく「さくね、赤ちゃん♪」も最近の口癖。


自分でしたい、でもできない。お兄ちゃんになりたい!でもなりきれない。そんな時期に、息子なりに色々葛藤しながら、行きつ戻りつしつつ兄になる準備をしてくれているんだろうなぁと、穏やかな今は思える。
もちろん、「くぅおらぁ〜!!いい加減にしなさーい」な日も多々ある(苦笑)。